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2015年7月12日 22時25分38秒 (Sun)

エキサイティングだった「浅田聖子ウィーン展」

エキサイティングだった「浅田聖子ウィーン展」画像 幼稚園・小学校の同級生で、幼なじみの竹歳誠氏が、一昨年より在オーストリア日本国大使としてウィーンに赴任しており、そのご縁で6月2日から11日まで、日本大使館の広報文化センターで個展をさせていただいた。

ウィーンは小さな街だが、その街に歴史、伝統、文化、芸術などが凝縮されている。
人々の美意識も高く、特に女性のファッションは、見事に色彩が統一されていて、目を見張るばかりだ。

5月11日、ウィーン到着後、楽友協会でウィーン放送交響楽団のコンサートへ。
オルガン演奏が力強く印象的だった。

6月1日、センターで陳列作業。夜は大使をお招きして、プレパーティーを。
大使もにこやかに皆さんと歓談をしてくださった。

6月2日10時にオープン。
大使が日本語とドイツ語で、立派な、そして心温まるご挨拶をしてくださった。
最初に4名でデモンストレーション(席上揮毫)をした。

デモンストレーションが終わった後に声をかけてくれた日本人女性の紹介で、4日の夜にウィーン郊外の素晴らしい弓道場で席上揮毫をさせていただいた。
板張りの広いオープンな空間での席上揮毫は、また格別であった。
この弓道のグループ名「岳虎」を書いてほしいと急に言われ、この「岳虎」を含めて3枚揮毫した。
「体の動きが円運動だ」
「呼吸や足の運びが武道に通じる」
「動きに無駄がない」
など、弓道をしている人たちならではの感想をいただいた。

大使館がお休みの6日、7日は、ドイツ語のできる門人が、ブダペストやヴァッハウ渓谷へ連れていってくれた。

9日に2回ワークショップの参加募集をしていたが、すぐに定員になり、キャンセル待ちという状況になったので、急遽11日にもワークショップをすることにした。

ウィーンの方たちは、作品だけ見に来るというより、参加型であることがわかった。
ワークショップに来ても作品を見ずに帰る人も多かった。
その反面、毎日のように来てくれた男性アーティストや、嬉しそうに会場に入ってきて、長々と作品について話したヨルダン人や、ネットで作品を知り、見に来てくれた女性は、頬を紅潮させて「すばらしい!」と感動してくれた。
たまたま旅行でウィーンを訪れていた多くの日本の方も見てくれた。
その結果、作品関心派と無関心派とにハッキリ分かれたようだ。

ウィーンの美術館で、クリムトを始め、多くの絵画を拝見した。
そんな中で「書」は、精神性の高い異次元の平面芸術だと思った。
この日本の伝統文化である「書」を海外の方たちに理解をしていただけるように、私たち書家はもっと積極的に努力をしなければいけないなあとも思った。

ともあれ、多くの方々のお力添えで実現できた、エキサイティングで充実した「浅田聖子ウィーン展」であった。


2015年1月21日 0時43分13秒 (Wed)

「TOKYO 書 2015 公募団体の今」大作体験談

「TOKYO 書 2015 公募団体の今」大作体験談画像 1月4日から16日まで、東京都美術館の企画展「TOKYO 書 2015 公募団体の今」に、7m×4mという超大作を出品させていただきました。

このような大きさの作品制作は初めてでしたので、
とてもいい経験をさせていただきました。

昨年4月頃、日本書道美術院の方から出品のお話をいただきました。

この壁長を制作するには、まず体力作りからと思い、
朝、太極拳をしたり、家の周囲をランニングしたりということから始めました。

折角の機会ですから、「7m×4mの1点でいこう!」と決めましたが、
家で書ける大きさではなく、紙貼りも大変で、悪銭苦闘でした。

家で書ける範囲で部分的に書き込み、
8月末に書道専門の錬成会場を借りて、
初めて7m×4mの実際の大きさに挑戦しました。

最初は、この大きさの感覚がさっぱり掴めず、
また、1枚書くたびに、
汗がダーッ!息はゼイゼイ!
大丈夫かなあ...と心配でした。

9月1日の日本書道美術院での下見会で、
先生方にいろいろと貴重なアドバイスをいただいて、
さらに9月いっぱい書き込みを続けました。

まさに、難行苦行の連続でしたが、
9月26日に、もう1回同じ錬成会場で書き上げました。

体力、気力ともに、午前中が勝負だとわかっていましたので、
気力を充実させて、再度この大きさに挑みました。

3枚目に「ヨシ、コレダ!」
という手応えのあるものができました。

午後もさらにいいものができるかもしれない、という欲がでましたが、
最終的には、やはり午前の3枚目を出品することにしました。

この長期間にわたる制作は、
私にとって、とても貴重な経験となりました。

まず、多くの方々のご協力がなければできないことだということです。
私一人では、作品を動かすこともできません。
快くお手伝いくださった方々に、本当に感謝申し上げております。

また、会期中にいろいろな方とお話しをさせていただきました。
楽しく有難いことでした。

私自身も、日頃から体調を整えておいたり、
不摂生なども気をつけないといけないなあと実感しました。

作品をご覧くださった大勢の方々に、心より感謝を申し上げまして、
拙い大作体験談とさせていただきます。
有難うございました。

2013年10月1日 7時03分05秒 (Tue)

敬老の日の書のパフォーマンス記

敬老の日の書のパフォーマンス記画像 9月16日に、港区の福祉施設「ありすの杜南麻布」のレストラン「アスパローゼ」で、書のパフォーマンスをさせていただきました。

敬老の日ということもありまして、老人ホームの皆様にご覧いただくイベントとしてです。

いわゆる席上揮毫は、今まで展覧会の会場内で何回か経験していますが、書とは直接関係のない方々の前で、しかも老人ホームのご年配の方々が中心でしたので、とてもリラックスして揮毫をすることができました。

スタッフたちが手際よく準備をしてくれまして、大・小、3点の作品を書きました。

最初は、9尺×9尺(2.7メートル×2.7メートル)に「一瞬も一生も美しくありたい」という資生堂社長の前田新造さんのスローガンを書きました。

2枚目は、皆様からリクエストを募りましたところ「愛」がいいという方が多く、やはり9尺×9尺に書かせていただきました。

3枚目は、9尺×33尺(2.7メートル×10メートル)に「青空よ」で始まる青木由有子さんの詩を書きました。

周囲の人たちの話では、この大作揮毫中は、皆様ちゃんと私の動きを追ってくださり、車椅子から立ち上がって見てくださったりしたようです。

大作揮毫が終わりましてから、ハガキを用意していましたので、皆様の好きなことばを書いて、印を押してさしあげました。

「感謝」「絆」「寿」「宇宙の愛」、ご自分の名前、「月に一杯」(1カ月に1回くらいは、イッパイやりたいなあ、という意味だそうです)など、さまざまなことばがでてきました。

会話を交わしながらの皆様との交流は本当に楽しく、嬉しいひとときでした。

今回、「アスパローゼ」の佐藤晶さんの「先生、ウチで書いてみてよ」というたった一言、いわば水の一滴が、だんだんと大きな河の流れとなりまして、このようなイベントとなり、多くの皆様とすばらしい時間と空間を共有させていただきました。

私一人では、とてもできないイベントですが、「アスパローゼ」の皆様、大石四宝堂さん、チームseikoのスタッフなど、大勢の方たちが一致団結してできたイベントでした。

改めて、このイベントを成功させるためにご尽力くださった方々に御礼を申し上げます。

私にとりまして、今回のこのイベントは、とてもいい経験でした。
書の力、書にしかできない役割のようなものを感じまして、今後の活動にも大いに参考にさせていただくものでした。

これからも、このような機会があれば、是非またパフォーマンスをしていきたいなあと思っております。

2013年8月26日 15時34分35秒 (Mon)

書のパフォーマンス&ワークショップのご案内

連日の猛暑も次第に和らいできました。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。

さて、5月に小品展をさせていただいた、
広尾の「ありすの杜 南麻布」のレストラン入り口ホールにて、
書のパフォーマンス&ワークショップを開催いたします。

横9メートルの大作をはじめ、
いろいろな書のパフォーマンスを予定しております。

また、お客さまの好きな言葉にお応えして、その場で書き上げた作品を
プレゼントいたします。

書に関心のある方にも、そうでない方にも、
お越しいただけたら幸いです。

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◎浅田聖子 書のパフォーマンス&ワークショップ
会期:2013年9月16日(月・祝)
   15時より
   ※入場無料
会場:ありすの杜南麻布 レストランアスパローゼ
   東京都港区南麻布4−6−1
   ※最寄駅:東京メトロ日比谷線「広尾」駅 1番・2番出口から徒歩7分
電話:03ー5739ー0585



2012年6月10日 18時49分31秒 (Sun)

パリへ行ってきました

3月10日から16日まで、パリの国立ギメ東洋美術館で開催されていました「2012 現代日本の書 代表作家パリ展」を拝見しに、パリへ行ってきました。
パリ滞在5日間をご報告させていただきます。

3月10日(土)
午後4時半、パリ・ドゴール空港に到着。
空港内の建物に入ると、香水の甘い香りとオシャレなコマーシャルポスターに、パリを実感しました。

3月11日(日)
朝7時半にホテルを出発し、バスで5時間かかるモンサンミッシェルへ。
途中昼食をとるために立ち寄った街で、白い聖堂に案内してもらいました。十字架の形をした内部、高さ27メートルもあるアーチ式天井、美しいステンドグラス、エルサレムの方向に祭壇があり、どこからか聞こえる聖歌、外界と遮断された荘厳な聖なる空間に、心身が清められるようで鳥肌がたちました。
モンサンミッシェルまでのノルマンディ地方は、緑豊かな牧草地で、カマンベールチーズの発祥の地です。
夕方、ホテル ルレ・サンミッシェルに到着。夜空にライトアップされた修道院を見ながらの夕食。ムール貝がおいしく、やたらといただき、食べ終わった貝殻の山にビックリ!!

3月12日(月)
朝霧に包まれた海に浮かぶ修道院は、幻想的でした。そしていよいよ世界遺産の修道院へ。この修道院は、709年に地元の司教が、夢で大天使ミカエル(ミッシェル)のお告げで礼拝堂を建てたのが最初で、その後、何世紀にもわたって増改築され、13世紀に現在のような形になったようです。今ではカトリックの巡礼地になっています。内部は迷路のようで、写経をする部屋にだけ暖房設備があるのが印象的でした。
このあたりは潮の干満の差が激しく、朝ヒタヒタと海水が打ち寄せていたところは、帰る頃にはすっかり潮が引き、車が停車していました。
昼食は、ここの名物オムレツを。オムレツといっても、半ペンかスフレのような歯ざわりのオムレツにソースがかかったもので、おいしかったです。
パリへ戻り、夜8時頃から、セーヌ河のバトー・ムッシュ・ディナークルーズへ。セーヌ河の船上から、パリの夜景を楽しみながら夕食をいただきました。こちらは夕食の時間が遅いですね。

3月13日(火)
ギメ東洋美術館へ。11時半からの開幕式に出席しました。
ギメ東洋美術館館長、日本大使館参事官、朝比奈毎日新聞社社長のご挨拶があり、その後、宮崎紫光先生と石飛博光先生の席上揮毫が行なわれました。
朝比奈社長と石飛先生は、ご挨拶の中で、ちょうど1年前の大震災へのフランス政府及びフランス国民の、多大な支援に対する感謝のことばを述べられました。
その後、41名の先生方の作品を拝見しました。
美術館からの帰途、オペラ座の内部を見学したり、バスチーユ広場、コンコルド広場、シャンゼリゼ通り等を車窓から眺めました。
夜7時から毎日書道会主催の懇親会が、宿泊しているホテル プルマンパリエッフェルで開かれました。

3月14日(水)
9時にホテルを出発して、ベルサイユ宮殿へ。
バラの花柄で統一されたマリー・アントワネットの寝鏡の部屋など、贅を尽くした部屋の数々に、当時の王侯貴族の贅沢な暮らしぶりがうかがわれますが、やがてフランス革命へと、歴史は流れていきます。
午後、ルーブル美術館へ。”ミロのヴィーナス” ”モナ・リザ” ”サモトラケのニケ”など、超有名な美術品の数々や、多くの宗教画には、驚くばかりでした。

3月15日(木)
モネの大作”睡蓮”を所蔵するオランジェール美術館へ。
”睡蓮”は、どこか日本的な雰囲気を感じる、心癒される静かな大作です。じっと見ていると、まるで池の風景の中に入っていくようです。近づくと、睡蓮の花は無造作に筆を走らせているようですが、遠く離れて見ると、それは紛れもない、生き生きとした睡蓮の花になるのは不思議でしたね。その他、モジリアニ、モネ、ピカソ、ルノアールなど、近世の画家の絵をたくさん拝見しました。
その後、ノートル・ダム寺院へ。ノートルは”私たちの”、ダムは”婦人”。つまり、マリア様の意味だそうです。ここは観光客が多く、荘厳な雰囲気にひたるどころではありませんでした。
午後、モンマルトルの丘へ。ユトリロも住んでいたという、多くの画家が愛したモンマルトル。小さな可愛らしいカフェ、建物の色彩など、どこをとっても画題になる風景です。パリで圧倒されるのは、街のあちこちで見かける非常に写実的な彫刻の多さと、センスのいい色彩の豊かさですね。モンマルトルからバスで空港に向かい、午後7時半のフライトで帰国しました。

この度の”パリ現代書展”は、来年の”100人展”に向けての”プレ書展”ということで、”100人展”はもっと大がかりになるようです。日本の書が、より深く広くパリの人たちに理解していただけるように、と願っています。










プロフィール画像
浅田聖子       Seiko Asada
毎日書道展審査会員/日本詩文書作家協会評議員/日本書道美術院評議員/光荘会幹事/雅涎会会員
     1949年東京都出身。4歳にして筆を持ちはじめ書の道へ。1965年故益田霞邨に師事。1971年故駒井鷲静に師事。 毎日書道展, 日書展など受賞多数。現在、商品パッケージや題字なども含め積極的に活動中。

《主な受賞歴》
●1976年 第30回 日書展新書芸部「院賞」
●1977年 第22回 光荘会書道展「衆議院議長賞」
●1989年 第41回 毎日書道展「秀作賞」
●1992年 第44回 毎日書道展「秀作賞」
●1995年 第49回 日書展「梅華賞」
●1995年 第47回 毎日書道展「毎日賞」
●2007年 第49回 毎日書道展「会員賞(グランプリ)」

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